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近所遺産。<蒲焼編>

近所遺産。<蒲焼編>_d0002395_22344721.jpg午後に起きてきた息子と一緒に、青梅街道にある寿司とうなぎの店に、うなぎを食べに行く。
創業70年の「川島屋本店」。

杉並在住15年、ついこの間まで、この店の存在に気が付かなかったのは、家に帰る道順にこの店の前を通るコースを設定していなかったためなのだ。
創業70年の店のオヤジは、2代目のじいさんだった。
戦前からの老舗だな。

 ところで、戦後数年、日本人は食糧難で飢えに苦しんだ時代があることを、今の日本人はほとんど知ることはない。
 本当にそうだったのかと、ボクはオヤジに問うたところ、今の北朝鮮みたいなもんだった、と教えてくれた。
 田舎には食料はあったが、どうやら都市部に食料は乏しかったようだ。

 さて、注文しなくちゃな。
 息子はうな重の上、ボクは午前中に食べた焼きそばでお腹はそれほど空いてなかったので、蒲焼と熱燗をたのんだのさ。

近所遺産。<蒲焼編>_d0002395_22543071.jpg うなぎについては、先日、気になる記事が新聞に出ていたよ。
 絶滅の恐れのある野生生物の取引を規制する「ワシントン条約」締約国際会議が6月3日にオランダのハーグで始まり、今回は、枯渇が懸念されている水産物の扱いについても討議する、という記事だ。

 この中には、日本が輸入する欧州産うなぎ(この20年間でほぼ絶滅に近い状態だとか)や、えび、サメが入っているというのである。

 欧州産うなぎの激減は、大量のシラス(稚魚)が中国や日本に輸出されているからで、中国はヨーロッパから輸入した稚魚を養殖した成魚を蒲焼にして日本に輸出しているのだとか。
 規制が始まれば、輸入うなぎの値段は高騰するおそれがあるらしい。

 う~む、日本人が大好きな蒲焼が、いつか食べられなくなる日が来るのかな。

 でも、きょうは、とりあえずボクらには「ハレ」の食事なのだった。
 ふたりで〆て5,100円也。
 ちょっと高いかもしれないけど、思い出はお金には変えられないものなのさ。
by mimiokun3 | 2007-06-24 22:08 | その他


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