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神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)

【2007年10月12日(金)-①】

神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_14185237.jpg 石飛仁&東京東アジア文化交流会の面々で、神話の国、出雲。
 さらにその奥部への旅に出る。
(2007年10月12日(金)~10月14日(日)/2泊3日)

 今回は、諸国を開拓した素盞嗚尊(須佐之男命・スサノオノミコト)が暮らしたとされる島根県雲南市三刀屋町を中心とする地域を巡る旅がテーマである。
 
 ボクとしては、2005年に続く2回目の旅になる。
 しかし、「神話の国、出雲」って・・・。これ以外に、この地をくくるキャッチはないのか。
 それに、神話って、すごくわかりにくいんだよ。

 西暦を基準に考えるとして、2000年も経っているのに、この国の出自は、神話のヴェールにかくされて、ちっとも親しみがわかないのさ。
 かつまた、明治以後の、大和朝廷=皇国史観にもさまたげられて、出雲の歴史の実相は、この前の旅から2年経っても、ちっともボクにはリアルに照り映えてこないんだ。
 問題だな~。

神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_1395797.jpg神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_1310936.jpg 8時20分のJALに搭乗。出雲空港に着くと暑かった。
 空港からレンタカー会社の送迎車に乗って営業所へ。ここでレンタカーを借りて、
島根県立古代出雲歴史博物館に直行。

神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_1303417.jpg神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_1302032.jpg この博物館のスゴいところは、<県立>であり、<古代出雲>にテーマを特化しているところである。




神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_1316177.jpg神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_13162756.jpg 館内の女性スタッフの制服が気になり、ご本人の許可を得て撮影。

 右の写真は、ツアーメンバーの堀田さん(今回、ドライバー兼務)。





神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_1319205.jpg神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_13193029.jpg 弥生人を思わせるデザインの制服。
 ベルトの模様も古代を偲ばせる。

 聞けば、プロの服飾デザイナーに依頼したのではなく、職員で考えたデザインとのことだ。




神話の国、出雲。さらにその奥部への旅。(1)_d0002395_13264818.jpg 応接室ではすでに、当館の名誉館長であり、京都大学名誉教授である上田正昭教授(80歳)と石飛さんとの対談が始まっていた。

 この日、上田名誉教授のお話で印象的だったのは、この館の展示物の最大の目玉である荒神谷遺跡から発掘された358本の銅剣の展示を、館としては、当初、保存の観点から1/3程度で考えていたのを、

 「アホなこというな。全部出せ」
といって、全部展示をさせたというエピソードだ。

 小役人は、自分の仕事を減らすために縮小案を考える。
 しかし、大衆は全部を見たいのだ。
 ケチケチせんと、全部見せたらんかい!!という上田名誉教授の気概は、大衆の側に立った発言なのである。

 いいぞ!! おじいちゃん!!

 実際、この館の展示物の白眉は、この358本の銅剣(1984年8月発見)で、これ以外の展示物はなくてもぜ~んぜんかまわない、といっても過言ではない。
 本物の持つ圧倒的な歴史的証言力を見よ!!
 事実を前に、理屈や説明がいかに無力であるかが実によくわかる展示なのよ。

 展示方法が功を奏してか、この銅剣の展示は、包丁のショールームのディスプレイみたいで、ものすご~く楽しかったんだ。
 (館内は撮影禁止なので、写真がアップ出来なくて残念だ)
by mimiokun3 | 2007-10-20 12:47 | その他


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