【2007年6月3日(日)】
ある日、お昼を食べにはじめて入った職場近くの居酒屋(ランチサービスあり)。
席に座って、店内を見渡していると、思わず壁に貼られたB全ポスターに目を奪われた。
国立科学博物館開催中の花をテーマにした特別展の案内ポスターだった。
ピンク色ベースのポスターがそそるグラフィックだ。
タイトルは「特別展 花 FLOWER ~太古の花から青いバラまで~」
2007年3月24日(土)~6月17日(日)
ポスターのキャッチがたまらない。
「人はどうして、花をきれいだと思うんだろう。」
人類の歴史が何万年続いているのか知らないが、太古から未来に至るまで、この設問にきちんと答えることは誰もできないのではないか。
宇宙の始まりは「無」だという説もあるらしいけど、ではその「無」をかかえる容器は何なのかを考えるとますますわからなくなってしまうのと同じくらいに、永遠に続く自問自答的ループ。
ステキだ!!
「FLOWER」という字面にボクが激しく反応したのは、少し前に、フラワー・レメディーに触れた経験があって、その効能は十分に認めていたからなんだ。
東京在住30年。
国立科学博物館に行くのは、この日がはじめてだ。
正面から入れるのかと思ったら、入り口は、建物の右端からだったよ。 ココ↑
結論を先にいうと、すご~く面白い展示だったんだ。
4億6000万年前の羊歯類からの植物の発生から説き起こして、花は「生殖器」なんだと続ける展開は、まさに「科学」にふさわしいね。
植物の起源の説明に使われる「裸子植物」だとか「被子植物」は、1970年4月頃に、ボクが中学生になってはじめて受けた「生物」の授業で出てくるんだけど、先生が何をいってるのかさっぱりわからなかったな。
渡部先生っていう、中年だけどバンビちゃん系のかわいい女の先生だったのを思い出したよ。
そのわからなさが、37年ぶりに甦ってきたってわけさ。
それから、花の色は、土中から吸い上げられた物質と花の色素細胞が化学反応を起こして「発色」しているんだね。
「科学」だね~。
それに、花に白という色素はないんだって。
どういうことかっていうと、小さな泡がたくさん集まると光の反射の加減でそれが白く見えるのと同じ原理で、白い花の色は白く見えるんだっていう説明を、展示パネルはもっと上手に説明してたんだけどさ。
それと、展示会場のいちばん最初に、全倍(600mm×900mm)サイズのモノクロのポートレートパネルが10枚くらい展示されてたのを思い出した。
老若男女のポートレートは、写された人物がみんな花を手にしていたんだけど、その花は造花ではなく、本物の花をパネルに挿(さ)してあって、すごく洒落たアイディアだな。
帰りにミュージアムショップでお土産に、アイスクリーム(バニラ)とロールケーキミックスの宇宙食を買って帰ることにした。(630円each。税込みだよ)
ほかに、たこ焼き、キムチ、杏仁豆腐、アイスクリーム(バナナ・ストロベリー)なんかもありです。