【2007年8月19日(日)】
近所の韓国家庭料理風焼肉店は、気がつくと消えうせてしまい、店舗のガラス窓には「入居者募集」のチラシが張ってある。経営者家族はどこに行ってしまったのか。
←また、代官山槍ヶ崎交差点に近い駒沢通り沿いにあったワインで育てたという触れ込みのポーク肉を使ったレストランは、この前店の前を通りかかったら、中はもぬけの殻だった。
飲食業無情也。
さて、夏休み9連休の最終日である。
今朝は7時から目が覚めて起きてるんだぜ。
寝たい時に寝て、起きたい時に起きて、仕事のことも気にせずに9日間を過ごせたなんて、もうここ何年もないのではないか。
それほどおじいちゃんになってるってことなのか!?(否定する気はさらさらないな)
部屋に引きこもって、ネットをしたり、マンガを読んだり、ラジオを聴いたり、読み残しの文庫を読まなくちゃな~と思ったりしているうちに夕方になった。
5時半頃チャリで外出。
いや、日が短くなったね。
南阿佐ヶ谷「書原」で新刊チェック。
欲しい新刊が2冊あったが、給料日前でふところが苦しく、ここはグッと我慢。
高円寺に行こうか、荻窪に行こうか一瞬迷ったが、荻窪に行くことにする。
荻窪南口には古本屋が2つある。
よく行く方を冷やかした後、もう最近はあまり行かなくなった方の店にも何気に立ち寄る。
店の前の100円の文庫本をがさごそやっていたら、長年探していた本に遭遇。
冗談でなく、思わず口元が 「\O/」 って形になったのさ!!
東京十二契
野坂昭如/文春文庫/1987年1月10日 第1刷
しかも「今月の新刊」の帯付きだ。
この文庫が出て早々新刊で買ったのだが、その後、出来心で売ってしまい後悔することしきり。今日(こんにち)の再会までに実に丸20年を要す。
1987年といえばボクは29歳。結婚2年目で、息子は1歳である。精神的に不安定な、実に頼りない父親であったのだ。その、不安定な自分をいつくしむように、この本は痛切に捜し求めていた本なのである。
よい夏休みであったと思う。
あしたから仕事をすることに苦痛はない。
まずは、伸ばし放題にしていたこのヒゲを剃らなくちゃなって思うんだ。